致知が届きました。
「運は天から授かるもの 縁は自らつくりもの」
サンモトヤマ会長 茂登山長市郎 大正10年生まれ
~昭和30年より、グッチ・エルメスなどの一流ブランドを日本にいち早く紹介した方~
真珠湾攻撃の2日後に召集令状が届き、貨物列車にゆられ、降ろされた先は、中国の天津。
そこでみた天津の租界(開港都市)は、戦時中にも関わらず、
デパートには煌々と明りがつき、華麗なショーウインドウの中には
ヨーロッパの家具、ダンヒルのライター、モンブランの万年筆
こんなにも美しいものが世の中にはあるのか、と思い
「もしも、もしも戦争が終わるのなら、外国の美しいものを自分の店で売ろう」と心に誓うのでした。
------------------------------------------------------------------------------------------------------
人生とは運と縁
私は今年の秋で満90歳になるが、人生というものは「運」と「縁」の二つに尽きると
最近になってつくづく思うようになった。
運とは天から授かるもので、縁は自分からつくるものだ。
煎じて詰めれば所詮、人生は誰に会ったか、誰と会えたかで決まってしまう
と言っても過言ではない。
私が商人の子として生まれたというのも運。
戦争へ行った先で天津の街を見、ヨーロッパの文化に触れられたのも運。
野戦病院で34kgまで体重が落ちても奇跡的に立ち直ったのも運。
復員した時に父が焼け野原の東京の有楽町で店を続けていてくれた事は最大の運、しかも、
有楽町の当時アメリカ村と言われた場所で外国人と直に会うチャンスがあったと言う事も。
一方で有楽町の毎日新聞社の名取洋之助さんにお会いする事ができた。お会いするなり
大変な人だと思い、名取さんを尊敬し、この人からなんでも得ようと思い
色んなことを一所懸命に勉強した。これは自分から作った縁。
しかし良く考えてみると名取さんにあえたこと自体、有楽町にいたからという運なのかもしれない。
つまり運と縁とは、表裏一体のものであると思う。天から授かった運をいかに掴むか、
それをどれだけ感謝していただくか。
そしてその運を生かすために、縁をどのように自らが作っていくかが人生の決め手であると思う。
今の人は「月給をもらっているから働いているんだ」と言う傾向が強く、
言われた事だけを完璧にやる、という人が多いように見受けられる。
本当に自分が運と縁とを勝ち取ろうと思えば、人にいわれない事をする。
そして、ありとあらゆる事に感謝の気持ちを持つ事。
これが天から運を授かり、それに続く縁と
そのまた次の運を作りだしていくことに繋がるのではないかと私は感じている。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
運命とは、「人が運ぶ命」と言われます。
昨日あった人は、目の前にはいない。
明日会う人も、目の前にはいない。
今、自分の目の前にいる人を、大切にすることこそが、
自らの運命を切り開くことになる、という意味です。
運命は人が運ぶ命
人生はドミノ倒し、同じ形状、同じ重さのドミノが倒れていくだけで
起きる事、出逢う人に、大切な事・人、そうでない事・人の区別はなく
全ての事や人が大切だそうです、たとえそれが嫌な人であっても。
全ての出会いに感謝し、ご縁を大切にしていきたいですね。
今月号もいいお話がたくさんの致知でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿