致知の7月号が届きました。
今月私が選んだテーマは、P.50「金子みすずの詩を読む」です。
ACのCMでおなじみの、金子みすずさんです。
~遊ぼうって言うと、遊ぼうって言う
馬鹿って言うと、馬鹿って言う
もう遊ばないって言うと、もう遊ばないって言う
そして、後で淋しくなって、
ごめんねって言うと、ごめんねって言う
こだまでしょうか、いいえ誰でも~
3月は震災の影響でTVからいつものCMが消え、ACのCM一色でした。
余談ですが、一説によると、当初はACのCMは8本しかなく、
8本で1日1000本のCMを賄っていたそうです。
文中の金子みすず記念館の矢崎館長の言葉に
この詩で私が注目したいのは
「こだまでしょうか」という呼びかけに「いいえ、誰でも」と答えている末尾の一文です。
よい事も悪い事も、投げかけられた言葉や思いに反応するのは
「こだま」だけではなく、万人の心がそうだとみすずは言っているのです。
金子みすずさんの詩は、「自分」という存在は自分以外の誰かがいて
初めて成り立っている、という考えです。
~私と小鳥と鈴と~
私が両手を広げても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のように、地べたを早く走れない
私が身体をゆすっても、きれいな音はでないけど
あの鳴る鈴は私のように、たくさんの唄はしらないよ
鈴と小鳥とそれから私、みんな違って、みんないい
誰かと、何かと比べて生きるのではなく
私ばかりに重点を置くのではなく
地球上の全てのものは同等の価値をもつという考えです。
26歳の若さでこの世を去ったようですが
この若さで宇宙の真理を捉えていて
たくさんの心あたたまる詩を残してくれました。
まだまだたくさん載ってます。
読んでみて下さい。
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