2010年12月2日木曜日

今、話題の・・

戦場カメラマン 渡部陽一さんの講演会に行きました。

期待のとおりの口調で
「こんばんは、戦場カメラマンの渡部陽一です。」
のあいさつで始まり、場内がワアっと沸きました。

●なぜこの職業を選んだのか。
●戦場で生きる人々の写真
●質疑応答
の3部形式で行われました。

現在38歳の渡部さん
大学を卒業し、戦場カメラマンという職業に就きましたが
当時、このような職業は全く存在せず、
撮影した写真を、新聞社、雑誌社、TV局、ラジオ局
どこに持っていっても、全て門前払い、
作品を見てもらう事さえもできなかったそうです。

横浜の港でアルバイトをし、
資金を作る、戦場へ行く、作品を各社に持ち込む。
そんな時代を10年続け、ようやく毎日新聞社に声をかけられ
全国紙デビュー。

この職業を選んだきっかけは、大学在学中に教授からきいた
アフリカのピグミー族の話。
ピグミー族に会いたい一心で、単身でバックパッカーとしてアフリカへ。
景色の変わらない広いジャングルの中、
自分が進んでいるのか、戻っているかもわからない
あっという間に2週間分の食糧と水が底をつき、
意識朦朧で倒れこんだその時、
まぼろし?と思った所に、1台のトラックが。
その車に助けられ、奥地へ進むと・・・

そこが、まさにツチ族とフツ族の戦地であり
渡部さんは、10代であろう幼い子供に銃を突きつけられ、
身につけていた全てを差出し
命からがら逃げたそうです。

その危険な思いが、
「そうだ、この現実を写し、世界に伝えよう!」となり
この職業へと繋がったそうです。
びっくりでした。

戦地そのものの写真というよりは、
戦地の子供の写真が多く
貧富の差が、もっとも激しいといわれる、インドの写真もたくさんで
悲惨な現状をありのまま写しだしてくれました。

戦争の原因はいつも
民族、宗教、領土、資源 だそうです。

命の大切さ
平和
人間の逞しさ
を考えさせられた講演でした。

TVの通りのお人柄で人気者の渡部さん、フラッシュと握手の嵐でした。

ありがとうございます。

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